書誌種別 |
図書 |
タイトル |
場所の言語学 |
シリーズ名 |
ひつじ研究叢書 |
シリーズ番号 |
言語編第103巻 |
タイトルヨミ |
バショ ノ ゲンゴガク |
シリーズ名ヨミ |
ヒツジ ケンキュウ ソウショ |
シリーズ番号ヨミ |
ゲンゴヘン-103 |
人名 |
岡 智之/著
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人名ヨミ |
オカ トモユキ |
出版者・発行者 |
ひつじ書房
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出版者・発行者等ヨミ |
ヒツジ ショボウ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2013.2 |
ページ数または枚数・巻数 |
15,296p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥6200 |
ISBN |
978-4-89476-626-6 |
ISBN |
4-89476-626-6 |
注記 |
文献:p277〜286 |
分類記号 |
801
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件名 |
言語学
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内容紹介 |
主体や主語、個物(モノ)を中心にして考える従来の言語学に対し、場所や述語(コト)を重視した言語学の構築を主張した書。「場所の哲学」について論じた理論編と、事例研究の2部構成。 |
著者紹介 |
1962年生まれ。大阪市出身。博士(言語文化学)。東京学芸大学留学生センター教授、同大学院国語教育専攻日本語教育コース及び同教育学部日本語教育選修兼任。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009811647258 |
目次 |
Ⅰ 理論編-「場所の哲学」から「場所の言語学」へ- |
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第1章 場所の哲学 |
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1.「場所」とはなにか/2.中村雄二郎の「述語的世界としての場所」/3.城戸雪照の「場所の哲学」 |
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第2章 言語学における「場所論」の受容 |
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1.日本語研究における「場の理論」の系譜/2.語用論研究における「場所論」の系譜/3.言語学における「場所理論」の受容 池上(1981) |
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第3章 「主語不要論」と「主語必要論」 |
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1.言語類型論から見た主語について/2.最近の主語不要論/3.尾上(2004)の主語必要論/4.川端善明の主語論/5.「二重主語構文」の批判/6.結論 場があるから主語は要らない |
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第4章 日本語の論理再考 |
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1.主体の論理と場所の論理/2.日本語の論理は形式論理であるか?/3.結論 |
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第5章 認知言語学の「場所論」による基礎づけ |
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1.認知言語学の哲学的基盤/2.認知言語学と場所論 |
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Ⅱ 事例研究 |
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第6章 場所論に基づく「ハ」と「ガ」の規定 |
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1.概念的「場」としてのハ/2.ガのスキーマ/3.「〜ハ…ガ」構文 |
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第7章 場所論に基づく日本語格助詞の体系的研究 |
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1.はじめに/2.先行研究の検討/3.コア理論を使った説明 |
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第8章 ニ格のスキーマとネットワーク |
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1.ニ格の用法/2.先行研究の検討/3.存在の場所用法と「存在のスキーマ」/4.時間点用法/5.移動の着点用法/6.授受の相手と出所/7.受身におけるニ格/8.原因のニ格/9.ニ格のスキーマとネットワーク |
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第9章 ヲ格のスキーマとネットワーク |
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1.ヲ格の用法/2.先行研究の検討/3.経路用法/4.起点用法/5.対象用法/6.時間用法と状況用法/7.ヲ格のスキーマとネットワーク |
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第10章 デ格のスキーマとネットワーク |
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1.デ格の用法/2.先行研究の検討/3.場所用法/4.時間用法/5.原因用法 出来事が起きる場面としてのデ/6.様態、材料用法 状態次元のデ/7.道具・手段用法 モノ次元のデ/8.デ格のスキーマとネットワーク/9.格助詞の体系とネットワーク(まとめ) |
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第11章 場と文の相関の類型再考 |
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1.はじめに/2.三尾の「場と文の相関の類型」/3.問題点に関する検討、考察/4.新たな類型の提案/5.結論 |
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第12章 日本語諸構文の場所論的再構築に向けて |
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1.はじめに/2.存在構文から名詞述語文、形容詞述語文の範疇化/3.動詞述語文の複合的ネットワーク/4.結論 |
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第13章 日本語と英語、中国語、朝鮮語の事態認知の対照 |
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1.日本語と英語の事態認知 スルとナルの言語学再考/2.場所においてコトがナル コトが出来する場としての自己/3.アル言語としての日本語/4.『雪国』の冒頭の文と中国語、朝鮮語翻訳との対照/5.中国語、朝鮮語はスル型かナル型か/6.中国語の認知的特徴 出現、消失、存在/7.朝鮮語の事態認知 |
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第14章 今後の課題と展望 |
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1.類型論的位置づけ 能格言語の問題/2.言語習得と心の理論 |