書誌種別 |
図書 |
タイトル |
和歌史のなかの万葉集 |
タイトルヨミ |
ワカシ ノ ナカ ノ マンヨウシュウ |
人名 |
阪下 圭八/著
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人名ヨミ |
サカシタ ケイハチ |
出版者・発行者 |
笠間書院
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出版者・発行者等ヨミ |
カサマ ショイン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2012.7 |
ページ数または枚数・巻数 |
6,259,4p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥6800 |
ISBN |
978-4-305-70399-6 |
ISBN |
4-305-70399-6 |
分類記号 |
911.12
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件名 |
万葉集
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内容紹介 |
多彩・多様な広がりをみせる万葉の世界が、古今集への変遷と転化の過程で失った特色や持ち味の文学的可能性を探る万葉原論。初期万葉、柿本人麻呂、山上憶良などの作品を中心に論じる。 |
著者紹介 |
1927〜2011年。東京生まれ。法政大学大学院博士課程単位取得。東京経済大学教授を務めた。著書に「万葉集東歌・防人歌の心」「古事記の語り口」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009811576864 |
目次 |
和歌史のなかの万葉集 |
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1 和歌と『万葉集』/2 『万葉集』における歌謡/3 山上憶良の問題/むすび |
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Ⅰ 初期万葉 |
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1 中弭の音すなり |
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1 長歌と反歌/2 時間構造/3 「中弭の音」とは何か/4 「鞆の音すなり」 |
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2 倭大后 |
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はしがき/1 女の挽歌/2 悲歌の系譜/3 「思ふ鳥立つ」 |
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3 岡本天皇の歌 |
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1 岡本天皇歌の問題点/2 岡本天皇とはだれか/3 相聞長歌の二つの流れ/4 長歌の発想と源流/5 抒情詩の誕生/6 斉明女帝と歌 |
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4 わたつみの豊旗雲 |
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はじめに/1 未来の先取/2 洋上の落日/3 万葉の「月夜」/4 「清明」諸訓/5 「さやけかりこそ」/6 初期万葉歌の主体 |
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5 吉野の鮎 |
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1 <童謡>の時代/2 「朕、遂に天下を得むか」/3 「天文・遁甲に能し」 |
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6 百伝ふ磐余の池に |
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7 大来皇女の歌おぼえがき |
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Ⅱ 柿本人麻呂 |
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1 人麻呂挽歌の構造 |
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はじめに/1 「靡合ひし嬬の命の」/2 死者の荒床/3 「たたなづく柔膚」/4 死の発見 |
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2 いさな取り海辺をさして |
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1 ワタヅとニキタヅ/2 恋物語の傾向/3 海辺・浜辺・岸辺/4 言葉の方向性 |
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3 柿本人麻呂・阿騎の野の歌 |
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はじめに/1 阿騎の野の旅宿り/2 「かへり見すれば」/3 二重構造/4 夜と朝のはざま/5 新たなる太陽/6 狩と成年式/7 「日の皇子」再生 |
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4 人麻呂・阿騎の野の歌の周辺 |
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1 問題提起/2 批判と反省/3 父子二代のゆかり/4 祭式的想像力 |
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5 人麻呂的母斑 |
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1 春日山おして照らせる/2 古代の月/3 弓月が岳・痛足川/4 神話的映像/5 人麻呂的母斑 |
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Ⅲ 山上憶良他 |
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1 初期の山上憶良 |
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1 異端の万葉歌人/2 「浜松の木の手向草」/3 有間皇子事件の影/4 憶良文学の始発/5 いざ子ども早く日本へ |
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2 山上憶良における「子等」の問題 |
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はしがき/1 「子泣くらむ」/2 万葉期の親子/3 防人歌・父と子/4 官人憶良の志向 |
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3 熊凝と志賀の白水郎 |
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はしがき/1 少年・熊凝/2 新規の文芸様式/3 神亀の遭難事件/4 海洋生活者の心 |
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4 遣新羅使人と古歌 |
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1 遣新羅使人歌群/2 万葉の「古歌」/3 「古歌」の転用/4 「ゆゆしき君」/5 古挽歌一首/6 誦詠の実否/7 左注と題詞/8 虚構的増補 |
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5 軽太子・軽大郎女の歌物語 |
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はしがき/1 允恭記と允恭紀/2 「妹」そして「妻」/3 禁忌侵犯と王位継承/4 木梨之軽太子 |
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Ⅳ 付論 |
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金井清一著『万葉詩史の論』を読んで |
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上代文学概説 |
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1 範囲と環境/2 「語り」と「うた」の始原/3 記・紀の形成/4 抒情詩の生誕 |