書誌種別 |
図書 |
タイトル |
源氏物語の創意 |
タイトルヨミ |
ゲンジ モノガタリ ノ ソウイ |
人名 |
林田 孝和/著
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人名ヨミ |
ハヤシダ タカカズ |
出版者・発行者 |
おうふう
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出版者・発行者等ヨミ |
オウフウ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2011.4 |
ページ数または枚数・巻数 |
324p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥6800 |
ISBN |
978-4-273-03634-8 |
ISBN |
4-273-03634-8 |
注記 |
布装 |
分類記号 |
913.36
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件名 |
源氏物語
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件名 |
紫式部
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件名 |
ムラサキシキブ
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内容紹介 |
「源氏物語」の重層する表現構造のなかにあって、作者はどのような創意工夫を凝らし、固有の表現を獲得していったのか。民俗学的研究方法によって「源氏物語」の表現構造を分析・解明し、作品の有する文芸性の発掘を目ざす。 |
著者紹介 |
昭和16年熊本県生まれ。国学院大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程満期退学。同大学栃木短期大学特任教授、同大学兼任講師。著書に「源氏物語の精神史研究」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009811414886 |
目次 |
序章 源氏物語の発想・精神史から創意へ-秘められた文学性- |
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第一編 源氏物語の人生儀礼 |
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第一章 光源氏の誕生-糞尿譚の意味するもの- |
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はじめに/一 始祖本縁譚としての「桐壺」の巻/二 「あやしきわざをしつゝ」の実態/三 厠と人生儀礼/四 <神の子>誕生の物語/むすび |
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第二章 夕霧の誕生-源氏物語にみえる生と死- |
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はじめに/一 人生儀礼と通過儀礼/二 源氏物語の出産と夕霧の誕生の場面/三 紫式部、清少納言の「物の怪」観/四 白の異空間-産所-/五 座産と餓鬼/むすび |
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第三章 女三の宮の結婚-鶏の声を起点に- |
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はじめに/一 源氏物語の鶏描写の場面とその用語例/二 鶏鳴・暁の別れから歌ことばへ/三 昼間の恋、鶏の声など聞こえぬ恋/四 夜深き鶏の声/五 紫の上の物の怪体質-むすびにかえて- |
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第四章 紫の上晩年-その「物の怪」体質の醸すもの- |
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はじめに-紫の上の登場-/一 女君たちの晩年とは/二 苦悩を生きる支えとする紫の上/三 紫の上の「物の怪」体質/むすび |
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第五章 国歌「君が代」-「若菜」の巻前史- |
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はじめに/一 賀歌・算賀/二 賀歌の部立と「わが君は」の意味/三 国歌「君が代」/四 算賀の贈り物 |
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第二編 源氏物語の名前・書名 |
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第一章 登場人物たちの名前 |
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はじめに/一 源氏物語は「帖」と算えるか「巻」と算えるか/二 登場人物たちの総数とその名前/三 名前の信仰/四 源氏物語の受容・享受と諸外国での評価/むすび-源氏物語の魅力- |
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第二章 源氏物語にみる「名告り」の精神史 |
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はじめに/一 名前の信仰/二 「名告り」の用語例から/三 名がくしの恋-夕顔物語-/四 名告り出る主人公たち/五 近江の君の造型/六 物の怪たちの争闘/むすび |
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第三章 源氏物語の書名ノート |
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一 書名の種類/二 多くの源氏物語と「源氏」の意味/三 源氏物語の生成の経緯/四 紫式部の作家・編集者としての稟質/五 臣籍降下(嫁)の理由 |
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第三編 源氏物語の和歌と人物造型 |
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第一章 源氏物語の和歌 |
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一 末摘花物語の場合/二 源典侍物語の場合/三 贈答歌の常軌 |
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第二章 玉鬘求婚譚造型 |
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一 夕顔から玉鬘へ/二 異常・奇怪な恋物語/三 歌垣的世界 |
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第四編 源氏物語の表現 |
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第一章 源氏物語の香り |
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一 光源氏と朧月夜の君との恋の再燃/二 空蟬物語の香り/三 髪・衣・五体・心に染みつく香り/四 匂宮、薫を装い浮舟の寝所に入り契る/五 薫、特有の香り/むすび |
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第二章 文学発生の場-「庭」をめぐって- |
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はじめに/一 仮構の庭と作歌/二 シマ歌/三 庭の本義から洲浜歌へ/むすび |
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第三章 源氏物語の夜-恋の時空- |
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一 「夜」の意味/二 昼間の恋/三 恋の時間帯/四 暁の別れ、一日の始まり/五 霊的時空 |
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第五編 源氏物語小論 |
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第一篇 濡れ衣/第二篇 空蟬の薄衣/第三篇 近江の君/第四篇 源氏物語の話型 |