書誌種別 |
図書 |
タイトル |
ライシテ、道徳、宗教学 |
サブタイトル |
もうひとつの19世紀フランス宗教史 |
タイトルヨミ |
ライシテ ドウトク シュウキョウガク |
サブタイトルヨミ |
モウ ヒトツ ノ ジュウキュウセイキ フランス シュウキョウシ |
人名 |
伊達 聖伸/著
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人名ヨミ |
ダテ キヨノブ |
出版者・発行者 |
勁草書房
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出版者・発行者等ヨミ |
ケイソウ ショボウ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2010.11 |
ページ数または枚数・巻数 |
9,536,50p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥6000 |
ISBN |
978-4-326-10203-7 |
ISBN |
4-326-10203-7 |
注記 |
文献:巻末p19〜46 年表:巻末p47〜50 |
分類記号 |
316.2
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件名 |
宗教と政治
/
宗教-フランス
/
道徳
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内容紹介 |
近代は宗教衰退の時代ではなく、世俗国家による宗教再編の時代である…。道徳の領域と宗教研究の領域の関係に注目しながらフランス19世紀の歴史をたどることにより、「ライシテ」と「宗教」の関係を批判的に考察する。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009811360042 |
目次 |
序論 |
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一 本書の課題/二 用語の説明/三 先行研究と本書の位置、本書の用いるテクスト・史料と方法/四 本書の構成 |
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第Ⅰ部 胚胎期のライシテの道徳と宗教の科学的研究 |
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第1章 一九世紀前半の宗教状況 |
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一 一八世紀から一九世紀の認識の地平へ/二 「宗教」概念の変化/三 宗教批判の諸潮流 |
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第2章 オーギュスト・コントの宗教史と実証主義的道徳 |
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一 コントの二重の挑戦/二 宗教史としての実証哲学、科学と政治のあいだの実証主義的道徳/三 人類教における教育の位置、国家と宗教の関係/四 コントの弟子たち |
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第3章 一九世紀半ばの宗教状況 |
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一 転換点としての二月革命/二 反教権主義の形成と「独立した道徳」/三 宗教研究の科学的発展と脱政治化 |
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第4章 エルネスト・ルナンの宗教史と政治的発言 |
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一 時代のなかの宗教史家/二 ルナンの宗教史の基本構造/三 科学的研究と政治的提言の関係 |
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第Ⅰ部の結論 コントとルナンを隔てるもの |
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第Ⅱ部 ライシテの道徳の確立と伝播 |
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第5章 政治の場における「道徳」と「宗教」 |
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一 ジュール・フェリーにおける道徳と宗教/二 一九〇五年法とライシテの基本構造/三 フェルディナン・ビュイッソンによる「宗教的なライシテの道徳」 |
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第6章 小学校におけるライシテの道徳 |
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一 ライシテの推進と一般的な地域差/二 ライシテの道徳の諸相/三 道徳装置としての学校文化 |
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第Ⅱ部の結論 ライシテの道徳はいかなる意味で宗教的か |
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第Ⅲ部 宗教学の制度化と展開 |
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第7章 宗教学の制度化 |
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一 九世紀後半における宗教の科学的研究/二 カトリック神学部と高等研究院第五部門/三 「神に対する義務」と「宗教学」 |
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第8章 宗教学の展開 |
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一 方法論をめぐる論争/二 ライシテの道徳の位置 |
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第Ⅲ部の結論 宗教学の認識論的限界? |
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第Ⅳ部 道徳と宗教の新たな合流点 |
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第9章 デュルケムの宗教社会学とライシテの道徳 |
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一 社会学の成立/二 宗教社会学へ/三 宗教社会学的なライシテの道徳/四 近代における「宗教性」の三つの側面 |
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第10章 ベルクソン哲学における道徳性と宗教性 |
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一 ベルクソン哲学の新しさ/二 道徳と宗教の二つの型、あるいはベルクソンのデュルケム批判/三 心理学的・存在論的「宗教性」の三つの側面/四 道徳性と道徳的生活/五 心理学的存在論から宇宙論へ/六 神秘主義、歴史、政治 |
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第Ⅳ部の結論 デュルケムにおける宗教性とベルクソンにおける宗教性の関係 |
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結論 |
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一 ライシテの道徳と宗教学の歴史的条件/二 キリスト教的な、あまりにキリスト教的な?/三 近代における宗教と宗教性/四 私たちの眼差しの歴史的条件 |