書誌種別 |
図書 |
タイトル |
仏画の尊容表現 |
タイトルヨミ |
ブツガ ノ ソンヨウ ヒョウゲン |
人名 |
泉 武夫/著
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人名ヨミ |
イズミ タケオ |
出版者・発行者 |
中央公論美術出版
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出版者・発行者等ヨミ |
チュウオウ コウロン ビジュツ シュッパン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2010.10 |
ページ数または枚数・巻数 |
416p 図版24p |
大きさ |
26cm |
価格 |
¥30000 |
ISBN |
978-4-8055-0635-6 |
ISBN |
4-8055-0635-6 |
分類記号 |
721.1
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件名 |
仏画
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内容紹介 |
日本絵画史の中でひとつの頂点をなした、平安から鎌倉時代までの仏画を対象にその表現の諸相を分析し、作品の特色、属性、様式史的現象を浮かび上がらせ、総合的理解に至ることで、仏画に描き出された尊容の表現史を論じる。 |
著者紹介 |
東北大学大学院文学研究科教授。著書に「仏画の造形」など。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009811353122 |
目次 |
序章 王朝仏画と儀礼 |
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一 王朝時代仏画への視座/二 王朝の仏教儀礼の動向/三 儀礼の中の仏画/四 「善美」と「美麗」の深度/おわりに |
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第一部 宗教的構想と形への表われ |
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第一章 五大力菩薩画像をめぐる基盤的考察 |
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はじめに/一 有志八幡講本の概観/二 仁王経と五大力菩薩/三 初期の仁王会と五大力菩薩画像/四 空海と仁王経儀礼/五 五大力菩薩の図像系統/六 平安時代における五大力・五方菩薩の対応型と有志八幡講本の尊名/七 『五大力秘釈』と忿怒形化再説/八 平安時代の仁王会と五大力画像/おわりに |
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第二章 東寺のイコノロジー |
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一 東寺諸堂の安置仏/二 空海の戦略の二重性/三 東寺両界曼荼羅の諸系統/四 大治本御修法用画像の制作 |
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第三章 興福寺曼荼羅の図様と表現 |
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はじめに/一 図様構成/二 景観年代の問題/三 作風と表現/四 表現の特色と制作年代/おわりに |
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第二部 秘密修法と絵画 |
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第一章 青不動 |
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はじめに/一 奇妙な仕草/二 若干の前提/三 不動十九観/四 青不動の画像と表現/五 様式史上の位置/六 不動画像の制作状況/七 青不動の画技/おわりに |
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第二章 愛染王法と千体画巻 |
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はじめに/一 後三条天皇をめぐる愛染信仰とその造形/二 持物と効能/三 千体愛染王画巻の紹介/四 千体画巻の制作年代/五 院政期の愛染信仰と多数尊の造像/おわりに |
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第三章 如意輪観音画像考 |
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はじめに/一 図様/二 細部の技法と表現/三 図像上の問題/四 表現の特色/おわりに |
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第三部 異色の尊容とその背景 |
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第一章 異色の弥勒菩薩画像 |
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はじめに/一 京都国立博物館蔵の尊名未詳像/二 ボストン美術館の弥勒菩薩像/三 清凉寺の版画弥勒菩薩像/四 京博本とボストン本の制作年代/五 図像の由来/六 日本における異色の弥勒図像の流布/七 図像的問題の解決と制作背景/おわりに |
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第二章 伝船中湧現観音像の図像と修法 |
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はじめに/一 三種図像の比較/二 作品の表現と作風/三 仁和寺本の梵字題辞と尊名の検討/四 時処成就行法とその儀軌/五 円珍との関連/六 画像と円珍の思想とのかかわり/おわりに |
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第三章 不動明王三童子五部使者像 |
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一 不動/二 三童子五部使者/三 背景表現/おわりに |
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第四章 竹生島弁才天像 |
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一 竹生島と弁才天/二 弁才天の図像/三 眷属群の意味/四 作風の特色と制作年代/おわりに |
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第四部 図像の意味とその位置づけ |
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第一章 唐本図像の世界 |
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はじめに/一 分類/二 オリジナルの請来図像/三 請来図像の転写本/おわりに |
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第二章 笠置寺磨崖線刻菩薩像の制作時期をめぐって |
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はじめに/一 図様/二 拓本と法量/三 資料にみる本磨崖仏/四 表現と制作時期/五 尊格と信仰背景/おわりに |
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第三章 栖雲寺蔵伝虚空蔵画像について |
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はじめに/一 栖雲寺本の図像と表現/二 持物の由来/三 大和文華館本六道絵との関連/四 栖雲寺本の尊格/五 伝来と流入経路/おわりに |
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第五部 荘厳に込められた思想 |
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第一章 黒漆八角宝珠箱の金銀泥絵像とその意味 |
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はじめに/一 出現状況と由緒書/二 金銀泥による諸尊の像容と宝珠/三 龍王群の図像の由来/四 蓋裏・身表諸尊の典拠/五 絵画様式からの検討/六 尊像構成の全体的構想と配置法/七 儀礼と信仰背景/おわりに |
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第二章 金剛峯寺蔵中尊寺経の金銀泥見返絵 |
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はじめに/一 絵師の担当形式/二 画題/三 構図/四 経意絵の一側面/五 見返絵図様表現の特色 |
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第三章 仏画にみる金銀使用 |
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一 金銀使用の新傾向/二 様式史的問題/おわりに |
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第四章 仏画における皆金色表現の成立 |
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はじめに/一 胎動期/二 試行期/三 成立期/おわりに |
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第五章 仏画の荘厳と雲母の使用 |
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はじめに/一 十二世紀半ば以降における光輝表現の変化/二 変化を示す三つの現象/三 雲母の使用例/四 銀と雲母/五 文字資料との関連/六 課題と展望/おわりに |