書誌種別 |
図書 |
タイトル |
グラムシ『獄中ノート』研究 |
サブタイトル |
思想と学問の新地平を求めて |
タイトルヨミ |
グラムシ ゴクチュウ ノート ケンキュウ |
サブタイトルヨミ |
シソウ ト ガクモン ノ シンチヘイ オ モトメテ |
人名 |
鈴木 富久/著
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人名ヨミ |
スズキ トミヒサ |
出版者・発行者 |
大月書店
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出版者・発行者等ヨミ |
オオツキ ショテン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2010.10 |
ページ数または枚数・巻数 |
330p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4800 |
ISBN |
978-4-272-43088-8 |
ISBN |
4-272-43088-8 |
分類記号 |
309.337
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件名 |
獄中ノート
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件名 |
Gramsci Antonio
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件名 |
グラムシ アントニオ
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内容紹介 |
思想家アントニオ・グラムシの主著である「獄中ノート」の多領域にわたる覚書の主要論題を掘り下げ、強靱な体系的論理構造をもつグラムシ思想の全体像に迫る。 |
著者紹介 |
1945年名古屋市生まれ。立命館大学大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。桃山学院大学社会学部教授。社会学博士。専攻は社会学。著書に「グラムシ『獄中ノート』の学的構造」など。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009811350539 |
目次 |
序 著者の『獄中ノート』研究過程と本書の構成 |
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1 本書の趣意/2 研究過程の諸段階/3 本書の構成 |
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第Ⅰ部 フォード主義分析と社会学問題 |
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第1章 フォード型工業の労務管理と国家の機能 |
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はじめに/1 メーヨー的問題とグラムシの分析/2 比較分析とアメリカ・モデルの克服/むすびにかえて |
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第2章 「合理性」概念の2つの位相 |
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はじめに/1 創造的-変革的合理性/2 人格性の創造/3 規範的-社会的合理性/むすび |
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第3章 グラムシと社会学・マルクス主義 |
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1 反実証主義/2 「歴史と政治の科学」/3 マルクス主義の「社会学化」/4 真の「正統性」/5 社会学的諸概念の吸収/6 「歴史と政治の文献学」/むすび |
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第Ⅱ部 「実践の哲学」と国家論 |
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第4章 「実践の哲学」の地平 |
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はじめに/1 地平/2 中心/3 体系/むすびにかえて |
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第5章 若干の訳語訳文問題 |
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はじめに/1 「歴史的ブロック」としての人間の構成要素は2種か3種か/2 実践の「転覆」か「反転」か/むすび |
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第6章 国家概念の拡大と現代の市民社会 |
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はじめに/1 国家概念の拡大/2 「教育者」としての国家/3 国家の概念構成から経験的分析へ/4 現代の市民社会の相貌/5 現代国家の危機とその行方/おわりに |
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第7章 グラムシの「市民社会」とレーニン |
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1 問題の提起/2 ネップ転換期レーニンの「プロ独体系」論/3 必然牲と強制を「自由」に転ずる「市民社会」 |
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第8章 将来社会像 |
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1 社会科学における実践的理念の認識論的機能/2 「自由の国」と「統一された世界」/3 「平等・友愛・自由」の「人間的本性」とその「精神性」への到達/4 政治社会-市民社会から「レゴラータ社会」への移行/5 「共同生活」における「道徳」の超克と人類の「統一的文化体系」/6 経済的平等と「平和で連帯的な分業の計画」に応じた世界経済/7 将来社会像の概念的構成/むすび |
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第Ⅲ部 人間・階級・市民社会 |
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第9章 弁証法的概念構成 |
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課題/1 弁証法的概念構成/2 広義・狭義の「実践の哲学」の自己包括的統一性/3 自己の個人性を包括した「人間」の概念/4 「国家」概念/むすび |
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第10章 「市民社会」概念の構造 |
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はじめに/1 「市民社会」の活動領域/2 「市民社会」概念の4つの規定/3 「市民社会」概念の自己包括的論理構造/4 国家の活動的総体系と「市民社会」/むすび |
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第11章 人間・個人・ヒューマニティ |
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1 「哲学の第1の主要な問い」/2 生成としての「人間的本性」/3 「歴史的ブロック」としての人間/4 ヒューマニティとしての活動的諸関係/むすびにかえて |
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第12章 階級概念と主体の論理 |
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はじめに/1 階級概念の弁証法的構造/2 グラムシ思想における主体の論理/むすび |
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第13章 グラムシ階級論から見た日本の労資階級状況 |
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はじめに/1 グラムシの階級概念=方法論的規準と実際の歴史/2 「ザ・システム」と「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の意味と現在/3 労資不対等拡大の社会的メカニズム |
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第14章 「人間的本性」の問題と「実践の哲学」 |
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はじめに/1 歴史的生成としての「人間的本性」/2 「人間的本性」ユートピアの集践的起源と哲学的・政治的価値/3 「実践の哲学」の自立的全体性/4 「人間的本性」と政治/5 グラムシ「人間的本性」論の地平/むすびにかえて |
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第Ⅳ部 『獄中ノート』体系の構造 |
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第15章 『獄中ノート』体系の構造と方法 |
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1 『ノート』の主題構成/2 基調テーマと包括的概念枠組「歴史的ブロック」/3 検証/4 階級と個人そして知識人・国際的-民族的視点/5 自己包括的複合体・「活動的関係」・ヘゲモニー/6 「実践の哲学」体系の自己包括的構造/7 歴史の3次元方法論 |