書誌種別 |
図書 |
タイトル |
武者小路実篤の研究 |
サブタイトル |
美と宗教の様式 |
タイトルヨミ |
ムシャノコウジ サネアツ ノ ケンキュウ |
サブタイトルヨミ |
ビ ト シュウキョウ ノ ヨウシキ |
人名 |
寺澤 浩樹/著
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人名ヨミ |
テラサワ ヒロキ |
出版者・発行者 |
翰林書房
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出版者・発行者等ヨミ |
カンリン ショボウ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2010.6 |
ページ数または枚数・巻数 |
398p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥3800 |
ISBN |
978-4-87737-301-6 |
ISBN |
4-87737-301-6 |
分類記号 |
910.268
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件名 |
武者小路 実篤
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件名 |
ムシャノコウジ サネアツ
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内容紹介 |
1910(明治43)年に創刊され、1923(大正12)年に廃刊となった同人誌『白樺』の発行期間を中心に、武者小路実篤の文芸様式を解明する。作品論と作家論の2部構成。 |
著者紹介 |
東北大学大学院文学研究科博士課程中退。文教大学文学部日本語日本文学科勤務。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009811320396 |
目次 |
はじめに |
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1 研究の目的と方法/2 武者小路実篤研究の現段階/3 本書の構成 |
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序章 武者小路実篤の世界観とキリスト教 |
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1 作家と宗教/2 初期<習う>時代(明治三七年〜明治四二年)/3 前期<創る>時代(明治四三年〜大正二年)/4 中期<待つ>時代(大正三年〜大正六年)/5 後期<祈る>時代(大正七年〜大正一二年) |
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第Ⅰ部 作品論 |
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第一章 創作集『荒野』の世界 |
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1 はじめに/2 『荒野』における文芸観/3 小説「彼」の世界/4 『荒野』における人間観/5 小説「二日」の世界/6 調和的上昇志向と『荒野』における人類観/7 おわりに |
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第二章 小説「お目出たき人」の虚構性 |
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1 「人」の文芸的表現/2 伝記的事実の推定/3 より厳しい虚構の未来 |
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第三章 小説「お目出たき人」の世界 |
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1 はじめに/2 構成と主題について/3 主人公の恋愛の特質/4 「お目出たき人」の発見/5 武者小路実篤の<自然>と<自己> |
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第四章 小説「世間知らず」と<運命> |
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1 はじめに/2 伝記と虚構/3 作品内容と<運命>/4 作品形式と<運命>/5 武者小路実篤と<運命> |
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第五章 <初期雑感>の特質 |
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1 はじめに/2 ジャンルの創造と読者への架橋/3 力のある短句の集合/4 自己の内なる<自然>の表現/5 読者の内なる自己を生かすこと |
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第六章 戯曲「わしも知らない」の世界 |
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1 はじめに/2 素材について/3 流離王プロット-迷いの内に生きる者のはかなさ/4 釈迦プロット-真理に向かって生きる者の沈思/5 覚者釈迦から布教前のイエスへ/6 文芸と演劇 |
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第七章 戯曲「その妹」の悲劇性 |
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1 はじめに/2 武者小路文芸における会話と戯曲様式/3 「その妹」五幕の劇的構造/4 兄妹愛のプロットと広次の自我伸張のモチーフ/5 「自己を生かす」哲学の悲劇としての表現 |
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第八章 戯曲「その妹」とその上演 |
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1 はじめに/2 「その妹」という作品の持つ魔力/3 人物の相克と人生の必然の表出/4 悲劇の上演の成功/5 評価軸としての<表現主義> |
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第九章 小説「友情」の世界 |
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1 はじめに/2 三つのモチーフと劇的構造/3 恋愛のモチーフの特質/4 友情のモチーフの途絶の意義/5 恋愛に対する野島の宗教的解釈/6 過酷な現実の超越を持続させる祈り/7 武者小路文芸における宗教的世界観 |
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第一〇章 戯曲「人間万歳」の世界 |
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1 はじめに/2 作品の背景と素材および構造/3 主導する神プロットの調和の歓喜/4 神プロットと天使プロットとの構成的結合/5 「無限定の愛」が生んだ「狂言」 |
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第一一章 小説「第三の隠者の運命」の世界 |
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1 はじめに/2 梗概/3 構成と素材、およびそのモチーフ/4 Z-Aプロット-社会・労働・結束/5 Z-Xプロット-快楽・信仰・死/6 Z-桜子プロット-恋愛・精神・人生/7 得恋した救世主/8 悟りきれない人間の祈り |
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第Ⅱ部 作家論 |
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第一章 武者小路実篤と北海道 |
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1 はじめに/2 女中との性交渉/3 タカへの求婚/4 お貞さんのいる小樽/5 タカとお貞さん/6 恋愛と<自然>/7 「お目出たき人」の批評/8 <宗教>の意味するもの/9 北海道と創作 |
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第二章 武者小路実篤と有島武郎 |
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1 有島武郎の本質的批判者/2 「お目出たき人」をめぐって/3 「新しき村」論争について/4 遠い「類型」の人 |
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第三章 武者小路実篤と「新しき村」 |
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1 武者小路実篤と宗教/2 <習う>時代から<創る>時代、そして<待つ>時代へ/3 宗教活動としての「新しき村」/4 「共生」と創作-<祈る>時代へ |
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終章 武者小路実篤の表現様式 |
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1 はじめに/2 武者小路の紹介したゴッホ/3 武者小路の芸術の言葉/4 ロダンからゴッホへ/5 武者小路の紹介したムンク/6 武者小路とゴッホ |
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おわりに |