書誌種別 |
図書 |
タイトル |
チェコ民族再生運動 |
サブタイトル |
多様性の擁護、あるいは小民族の存在論 |
タイトルヨミ |
チェコ ミンゾク サイセイ ウンドウ |
サブタイトルヨミ |
タヨウセイ ノ ヨウゴ アルイワ ショウミンゾク ノ ソンザイロン |
人名 |
石川 達夫/著
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人名ヨミ |
イシカワ タツオ |
出版者・発行者 |
岩波書店
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出版者・発行者等ヨミ |
イワナミ ショテン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2010.5 |
ページ数または枚数・巻数 |
9,511,15p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥11500 |
ISBN |
978-4-00-023861-8 |
ISBN |
4-00-023861-8 |
注記 |
文献:巻末p9〜15 |
分類記号 |
234.8
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件名 |
チェコ-歴史
/
ナショナリズム
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内容紹介 |
一度衰弱したチェコ語とチェコ文化は、18世紀後半から始まった「チェコ民族再生運動」によって蘇った。小民族が存在する意味とは何か。歴史や文化といった背景とともに、チェコ人の格闘の軌跡を辿る。 |
著者紹介 |
1956年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。神戸大学大学院・国際文化学研究科教授。著書に「マサリクとチェコの精神」等。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009811305662 |
目次 |
序章 言語と文化の衰滅 |
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一 言語と民族の消滅/二 小民族の問題/三 チェコ語・チェコ文化の発展と衰退/四 チェコ語・チェコ文化への否定と肯定/五 ミラン・クンデラによる問いの復興/六 未解決の問題 |
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Ⅰ チェコ民族再生運動の前提と歴史 |
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第一章 チェコ民族再生運動の前提 |
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一 チェコ語文学成立期における民族意識の覚醒/二 カレル四世時代からルネサンス期にかけてのチェコ語とチェコ文学/三 対抗宗教改革期における「チェコ語の擁護」/四 啓蒙主義時代における「チェコ語の擁護」/五 ロマン主義時代における「チェコ語の擁護」 |
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第二章 チェコ民族再生運動の歴史 |
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一 チェコ民族再生運動初期におけるチェコ語の未来の可能性/二 チェコ民族再生運動の起動力/三 チェコ民族再生運動の展開 |
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Ⅱ チェコ民族再生運動期の文化と表象 |
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第三章 チェコ民族再生運動期の文化 |
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一 言語/二 文学/三 演劇と人形劇/四 音楽/五 美術 |
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第四章 チェコ民族再生運動期の表象 |
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一 起源/二 民族/三 祖国 |
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Ⅲ チェコ人とスラヴ人 |
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第五章 チェコ民族再生運動とスラヴ主義および汎スラヴ主義 |
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一 チェコ人としてのアイデンティティとスラヴ人としてのアイデンティティ/二 スラヴ主義の類型/三 汎スラヴ主義の起源と展開/四 汎スラヴ主義における「同床異夢」/五 ハヴリーチェクの汎スラヴ主義批判/六 言語と民族的アイデンティティ/七 「重層的アイデンティティ」における濃淡と排除性 |
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第六章 チェコ民族再生運動とソルブ人 |
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一 チェコ人とソルブ人/二 ソルブ問題/三 チェコ人とソルブ人の運命を分けたもの |
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Ⅳ チェコ民族再生運動とチェコ・ナショナリズム |
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第七章 トマーシュ・マサリクにおける小民族の問題 |
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一 ショーヴィニスムとの闘い/二 チェコの宗教改革の遺産によるチェコ民族再生運動の完成という構想/三 マサリクの民族観・小民族観/四 マイノリティ問題 |
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第八章 ベルナルト・ボルザノとヤン・パトチカにおけるナショナリズムの問題 |
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一 ボルザノにおける言語を超えた民族の夢/二 パトチカのチェコ・ナショナリズム批判 |
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終章 小民族の存在と世界の多様性 |
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一 消滅しうる変数としての民族/二 (小)民族の存在とは何か?/三 言葉への「いとおしさ」と、言葉を滅ぼすことの「いたましさ」/四 「大」と「小」の相対性と可変性/五 記号としての言語の特殊性/六 擬似世界共通語と公用語/七 多様性という価値 |
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補章 チェコ民族再生運動観の変遷 |
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一 「死」、「仮死」、「眠り」からの「復活」、「蘇生」、「覚醒」/二 「奇跡」と「神秘」/三 チェコ民族再生運動観の変化とチェコ民族再生運動研究の進展 |
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あとがき 世界の運命としての多様性 |
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一 存在の神秘と存在者の多様性の神秘/二 無から存在へ、存在から無へ/三 存在の無目的性と意味/四 今ここに在ることの奇跡/五 存在への敬意 |