書誌種別 |
図書 |
タイトル |
流転のロゴス |
サブタイトル |
ヘラクレイトスとギリシア医学 |
タイトルヨミ |
ルテン ノ ロゴス |
サブタイトルヨミ |
ヘラクレイトス ト ギリシア イガク |
人名 |
木原 志乃/著
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人名ヨミ |
キハラ シノ |
出版者・発行者 |
昭和堂
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出版者・発行者等ヨミ |
ショウワドウ |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2010.5 |
ページ数または枚数・巻数 |
6,330p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-8122-1003-1 |
ISBN |
4-8122-1003-1 |
注記 |
文献:p297〜308 |
分類記号 |
131.1
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件名 |
医学-歴史
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件名 |
Herakleitos
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件名 |
ヘラクレイトス
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内容紹介 |
「万物流転」を説いたヘラクレイトスの動的な世界観と生命観を解明し、それがヒッポクラテス以来のギリシア医学と哲学思想の諸相に継承発展されていった道筋を明らかにすることによって、ギリシア哲学史の新局面を提示する。 |
著者紹介 |
1969年大阪生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。同大学博士(文学)。國學院大學文学部准教授。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009811301167 |
目次 |
序論 |
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第Ⅰ部 ヘラクレイトス哲学における生命と身体 |
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第1章 コスモロジーにおける「対立の一致」:流転説とロゴスの調和 |
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1.1 川の流れの断片の位置づけ:B12、B49a、B91/1.2 ロゴスによる統一性と流転/1.3 火における流転の意味:一と多 |
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第2章 プシューケー概念の生理学的解釈をめぐって:断片36 |
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2.1 マクロコスモス的解釈の検討/2.2 プシューケーと水との関係/2.3 「プシューケーにとっての死」とは何か/2.4 身体における生理学的説明としてのプシューケー概念 |
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第3章 プシューケーの心理過程:断片85 |
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3.1 テューモスとプシューケー:欲望と理性の対立か/3.2 プシューケーの火性:魂の燃焼と調和/3.3 「戦い」と「生命」 |
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第Ⅱ部 ヘラクレイトス哲学のギリシア医学理論への展開 |
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第4章 初期ギリシア医学理論とヘラクレイトス哲学 |
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4.1 アルクマイオンのイソノミアー説とピュタゴラス的調和/4.2 ヘラクレイトスによる「対立の一致」とハルモニアー/4.3 「ヒッポクラテス集成」の体液説とヘラクレイトスとの思想的連絡 |
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第5章 「ヒッポクラテス集成」におけるヘラクレイトス受容 |
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5.1 医学的著作の成立背景とヘラクレイトス/5.2 ピュシスと予見:『養生法について』の認識論/5.3 生理学的基礎理論:『養生法について』における火と水の調和/5.4 プネウマ思想との結びつき:『栄養について』/5.5 生命の有機的統一性 |
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第6章 「対立の一致」とエロース:プラトン『饗宴』におけるエリュクシマコス演説との関連から |
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6.1 ヘラクレイトス解釈と二様のエロース/6.2 「対立の一致」とエロース/6.3 エリュクシマコスとヒッポクラテス医学/6.4 ディオティマのエロース論とヘラクレイトス |
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第7章 生命熱・プネウマ・アイテール:アリストテレスの生理学との関係から |
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7.1 『自然学小論集』における生命熱とヘラクレイトスの火/7.2 「魂=プネウマ」説とアリストテレスの生理学思想/7.3 医学的プネウマ論批判としての「生来のプネウマ」 |
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第Ⅲ部 ギリシア医学における「病い」の知 |
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第8章 古代ギリシアにおけるメランコリアの病い:ヒッポクラテス派からペリパトス派への医学史的展開 |
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8.1 ヒッポクラテス医学におけるメランコリアの病い/8.2 アリストテレスの生理学的著作におけるメランコリア概念/8.3 『問題集』におけるメランコリアの生理学/8.4 倫理的卓越性と傑出した才能 |
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第9章 安楽死問題とヒッポクラテスの『誓い』 |
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9.1 『誓い』のテキストの伝承/9.2 「安楽死」のギリシア医学への適用/9.3 医療行為の制限/9.4 近現代医療における『誓い』の倫理的意味と限界/9.5 S・H・マイルズによるヒッポクラテスの『誓い』解釈について |
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結語 |