書誌種別 |
図書 |
タイトル |
近代日本社会と公娼制度 |
サブタイトル |
民衆史と国際関係史の視点から |
タイトルヨミ |
キンダイ ニホン シャカイ ト コウショウ セイド |
サブタイトルヨミ |
ミンシュウシ ト コクサイ カンケイシ ノ シテン カラ |
人名 |
小野沢 あかね/著
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人名ヨミ |
オノザワ アカネ |
出版者・発行者 |
吉川弘文館
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出版者・発行者等ヨミ |
ヨシカワ コウブンカン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2010.5 |
ページ数または枚数・巻数 |
8,318p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥9000 |
ISBN |
978-4-642-03793-8 |
ISBN |
4-642-03793-8 |
分類記号 |
369.83
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件名 |
売春問題-歴史
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内容紹介 |
男たちの放蕩や「家」の没落を招いた遊郭。女たちの勤倹貯蓄精神や修養意欲はどう公娼制度批判へ発展したのかを検証するとともに、東アジアに拡大した日本の公娼制度政策の特徴を解明。慰安婦問題の歴史的前提にも言及する。 |
著者紹介 |
1963年東京都生まれ。津田塾大学大学院国際関係研究科博士課程単位取得退学。立教大学文学部史学科教授。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009811294407 |
目次 |
序章 本書の課題と方法 |
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一 近代日本の公娼制度/二 戦前・戦時日本社会と飲酒・「女郎買い」/三 国民教化運動と公娼制度批判/四 戦間期の公娼制度廃止問題と国際関係/五 先行研究/六 本書の構成 |
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第一部 公娼制度批判の展開 |
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第一章 第一次世界大戦後における公娼制度批判の拡大 |
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はじめに/一 地方講演会活動の開始/二 地方講演会活動の活発化とその特微/三 公娼廃止の国際的潮流と廃娼運動/おわりに |
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第二章 大正デモクラシー期における諸団体の公娼制度批判の論理 |
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はじめに/一 貸座敷・花柳界の繁栄と文化生活・諸運動/二 キリスト教会と婦人矯風会長野支部の動向/三 諸団体の公娼制度批判/おわりに |
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第三章 一九三〇年代の公娼制度廃止問題と諸団体の公娼制度批判 |
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はじめに/一 売買春状況の変容と公娼制度廃止建議案の可決/二 一九三〇年代の売買春状況と廃娼運動/三 公娼制度批判の底流/おわりに |
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第二部 公娼制度をめぐる国際関係 |
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第一章 東アジアにおける「国際的婦女売買」の問題化と日本 |
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はじめに/一 二〇世紀初頭の国際的婦女売買と日本人売春婦/二 国際条約の制定と各国売春対策/三 東南アジアにおける欧米植民地での公娼制度廃止/四 国際連盟婦人児童売買問題諮問委員会の設立/五 東南アジアからの日本人売春婦の帰国と東アジアにおける日本人売春婦/おわりに |
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第二章 国際連盟における婦人および児童売買禁止問題と日本の売春問題 |
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はじめに/一 国際条約の調印と公娼制度/二 国際条約批准の遅れと公娼制度批判/三 国際条約批准と公娼廃止・婦人児童売買状況実地調査への対応/おわりに |
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第三章 「国際的婦女売買」論争(一九三一年)の衝撃 |
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はじめに/一 東洋婦女売買調査団来日の前提/二 東洋婦女売買調査団への対応/三 内務省における調査会議と廃娼運動との接触/おわりに |
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第四章 公娼制度廃止方針樹立への道 |
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一 国際連盟による公娼制度廃止の提言と日本政府の反論/二 内務省の公娼制度廃止案(一九三五年)の特徴 |
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第三部 戦時体制下の「花柳界」と純潔運動 |
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第一章 戦時体制下の「花柳界」 |
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はじめに/一 軍需景気下の「花柳界」/二 企業整備と「花柳界」/三 「高級享楽停止」と「慰安所」/おわりに |
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第二章 軍需工場地帯における純潔運動 |
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はじめに/一 日中戦争期の純潔運動/二 花柳病予防・国民優生法・人口問題研究所の設置と純潔運動/三 太平洋戦争期の純潔運動/おわりに |
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終章 近代日本社会と公娼制度 |
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一 戦間期における公娼制度批判/二 国際関係史からみた戦間期日本の公娼制度政策の特徴とその帰結/三 戦時期公娼制度政策・公娼制度批判/四 戦後への展望/あとがき |