書誌種別 |
図書 |
タイトル |
ニーチェとヘーゲル |
サブタイトル |
ディオニュソス哲学の地下通路 |
タイトルヨミ |
ニーチェ ト ヘーゲル |
サブタイトルヨミ |
ディオニュソス テツガク ノ チカ ツウロ |
人名 |
山口 誠一/著
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人名ヨミ |
ヤマグチ セイイチ |
出版者・発行者 |
法政大学出版局
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出版者・発行者等ヨミ |
ホウセイ ダイガク シュッパンキョク |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2010.2 |
ページ数または枚数・巻数 |
10,277,9p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4400 |
ISBN |
978-4-588-15062-3 |
ISBN |
4-588-15062-3 |
注記 |
文献:p265〜277 |
分類記号 |
134.6
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件名 |
ドイツ哲学-歴史
/
行為
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件名 |
Nietzsche Friedrich Wilhelm
/
Hegel Georg Wilhelm Friedrich
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件名 |
ニーチェ フリードリヒ・ヴィルヘルム
/
ヘーゲル ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ
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内容紹介 |
仮象論、とりわけ行為論という視点に立ってヘーゲルからニーチェへの地下通路に焦点をあてながら、19世紀ドイツ哲学史を刷新し、ディオニュソス哲学への道を現代に提言する。 |
著者紹介 |
1953年東京生まれ。法政大学文学部哲学科教授(ドイツ哲学)。著書に「ヘーゲル哲学の根源」「ヘーゲルのギリシア哲学論」など。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009811269599 |
目次 |
序論 |
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第一編 ディオニュソス哲学の地下通路から |
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第一章 ディオニュソス的絶対者の謎 |
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一 思索の地下通路としてのディオニュソス的なもの/二 謎かけの書としての『精神現象学』/三 メルロ=ポンティの『精神現象学』解釈/四 「逆さまの世界」とディオニュソス的絶対者 |
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第二章 ドイツ近代哲学史におけるディオニュソス神話 |
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一 ドイツ近代哲学史とニーチェ/二 『悲劇の誕生』からにおうヘーゲル/三 『曙光』を導く弁証法的否定/四 ヘーゲルとニーチェの仲介者シェリング/五 シェリングからニーチェへ到るディオニュソス哲学の系譜 |
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第三章 ニーチェの根源一者 |
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一 ニーチェと全一論/二 ニーチェのヘラクレイトス理解/三 根源一者としてのディオニュソス |
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第四章 ディオニュソスへの解放としての「神の死」 |
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一 「神の死」の解釈的意味/二 未来を開く「神の死」/三 内なる神ディオニュソス/四 宗教的敬虔なきディオニュソスへの道としてのヘーゲル哲学 |
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第二編 仮面と仮象をめぐって |
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第一章 ドイツ哲学における基体主語の解体 |
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一 ドイツ近世哲学の帰結/二 基体主語の否定/三 命題形式の否定/四 述語としての仮面 |
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第二章 仮象 |
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一 仮象に生きる舞踏者/二 夢の世界と哲学者/三 夢に現れる永遠回帰思想 |
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第三章 幻影の哲学者ニーチェ |
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序/一 仮象を崇める/二 幻影-ものの形・音声・言語 |
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第四章 創造的言語としての音声形象 |
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一 音声形象/二 比喩とあや/三 文体技法 |
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第五章 仮象論としての現象学 |
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一 ヘーゲルの現象学/二 ニーチェの現象学/三 ハルトマンの哲学史的位置/四 ハルトマンの現象学/五 ニーチェの心理学/六 内的世界の現象学/七 宗教的なものの仮象論 |
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第三編 ニーチェの行為論の再構築 |
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第一章 身体自己と目的意識との関係 |
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一 動機なき殺人/二 《意図は行為の表面にすぎない》/三 《身体自己は目的意識を超えている》 |
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第二章 ニーチェの身体論 |
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一 「大きな理性」としての身体自己/二 仮象(仮構)を生み出す身体 |
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第三章 自己創造としての行為 |
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一 ニーチェの行為論の根本性/二 《意志や意図は行為の根源ではない》/三 自己超克的創造としての行為 |
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第四章 自己創造としての命名 |
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一 神の死の帰結としての変身/二 超人への変身A/三 自己創造としての変身B/四 唯一我を解体する狂気としての変身B/五 道化としての変身者 |
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第四編 ヘーゲルの行為論の再構築 |
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第一章 自己意識の本質としての運命的行為 |
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一 『精神現象学』研究の新たな基本課題/二 自己意識の根源/三 一人称代名詞としての「わたし(我)」/四 クラマーの自己意識論/五 自己意識の行為論的理解 |
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第二章 「欲望一般」としての自己意識 |
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一 自己意識の縦軸と横軸/二 『精神現象学』の自己意識の固有性 |
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第三章 近代日本におけるヘーゲルの行為論的再構築 |
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一 田邊元による『精神現象学』の原典研究/二 西田幾多郎の『精神現象学』解釈 |
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補論 現代日本の内閉の行為論的考察 |
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一 現代日本における「心の壁」/二 ヘーゲルの自己意識論/三 夏目漱石の<心>/四 コジェーヴの「他者の欲望への欲望」 |