書誌種別 |
図書 |
タイトル |
近代韓国のナショナリズム |
タイトルヨミ |
キンダイ カンコク ノ ナショナリズム |
人名 |
木村 幹/著
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人名ヨミ |
キムラ カン |
出版者・発行者 |
ナカニシヤ出版
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出版者・発行者等ヨミ |
ナカニシヤ シュッパン |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2009.7 |
ページ数または枚数・巻数 |
9,306p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-7795-0343-6 |
ISBN |
4-7795-0343-6 |
分類記号 |
311.3
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件名 |
ナショナリズム
/
朝鮮-歴史-日韓併合時代(1910〜1945)
/
韓国-歴史
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内容紹介 |
歴史のさまざまな局面で噴出する韓国のナショナリズム。それはこの国の受難の歴史の中でどのように育まれ、そして今日の発展を支えてきたのか。苦難と激動に満ちた朝鮮半島の近代を、ナショナリズムの観点から考察する。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009811202918 |
目次 |
序章 日本における朝鮮/韓国研究-「地域研究」と「外国研究」として |
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第一節 国民国家後の地域研究/第二節 日本における朝鮮/韓国研究の現在位置/第三節 二つのステレオタイプ/第四節 隣国であるがゆえの「ぬるま湯」/第五節 「韓国」という名の実験装置/第六節 「常識」から「理論的チャレンジ」へ |
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第一部 朝鮮半島研究とその視点-地域研究の課題 |
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第一章 研究手法について |
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第一節 研究手法と問題の設定/第二節 主観と客観/第三節 メッセージの重要性/第四節 イデオロギー的状況 |
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第二章 近代と文化をめぐって-比較文化研究への一視座として |
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第一節 グローバル化時代の近代と国家/第二節 近代社会の流動性/第三節 近代社会と「文化」-改革者の障壁/第四節 変化すべきものとすべきでないもの/第五節 近代日本の「適応」と「逸脱」/第六節 韓国の「逸脱」と「適応」-「小国」意識と「韓国的」であること/第七節 もう一歩先に進むために |
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第三章 産業社会における分業と政治 |
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第一節 分業の三位一体論/第二節 ゲルナーにおける政治/第三節 革命からナショナリズムへ/第四節 後発国の産業化とエントロピーの拡散 |
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第二部 韓国における近代とナショナリズム |
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第四章 「高宗」から見た韓国併合-韓国近代史に位置づける |
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第一節 朝鮮近代史の再構成/第二節 前提としての朝鮮王朝/第三節 孤独な国王/第四節 癸酉政変から甲申政変まで/第五節 高宗=閔氏政権の成立/第六節 驪興閔氏勢力の壊滅と高宗の孤立/第七節 露館播遷への政治力学/第八節 露館播遷のリーダーシップ/第九節 大韓帝国の成立/第十節 韓国併合への道/第十一節 植民地支配という終着点 |
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第五章 朝鮮/韓国における「近代」と国家 |
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第一節 初発条件としての朝貢体制/第二節 「上からの近代化」と「軟性国家」/第三節 選択その一-西洋の衝撃の否定/第四節 選択その二-資源動員なき富国強兵/第五節 選択その三-富国強兵なき主権国家化/第六節 李承晩と朴正煕/第七節 主体国家-マイナスのバランスの模索/第八節 朝鮮半島のゆくえ |
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第六章 朝鮮/韓国における近代と民族の相克 |
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第一節 親日派とは何か/第二節 手詰まりのなかから-急進開化派の人々/第三節 助演奏者の代償-李完用派と一進会/第四節 声なき親日派と総督府の代弁者としての親日派/第五節 言論機関と財閥と運動と-韓国民主党へとつながる人々/第六節 「小国」意識と親日派 |
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第七章 総力戦体制期の朝鮮半島 |
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第一節 総力戦体制下の朝鮮半島/第二節 比較史のなかの総力戦と植民地/第三節 朝鮮半島における総動員の展開と特色/第四節 「強制連行」と総動員/第五節 情報のギャップと総動員/第六節 特殊状況のなかで |
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第三部 解放以後の韓国ナショナリズム |
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第八章 大韓民国の「現実」とその喪失-李承晩と朴正煕をめぐって |
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第一節 国立墓地から/第二節 李承晩-建国の父の現実主義/第三節 李承晩から朴正煕へ/第四節 朴正煕-不人気な独裁者/第五節 民主化以後の朴正煕と李承晩/第六節 曲がり角の大韓民国 |
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第九章 サッカー日韓戦を通じて見た韓国ナショナリズム |
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第一節 スポーツの視点から/第二節 ナショナリズムにおける「プライド」の意味/第三節 韓国ナショナリズムにおけるサッカー日韓戦/第四節 余裕の発生-フランス・ワールドカップ・アジア最終予選分析 |
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第十章 九七年末通貨危機のなかの韓国ナショナリズム |
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第一節 ナショナリズムと通貨危機/第二節 「漢江の奇跡」と韓国の脱植民地化/第三節 経済のグローバル化と「韓国型」システムの破綻/第四節 「経済危機」から「通貨危機」へ/第五節 IMFの登場とナショナリズムの「発動」/第六節 「反IMF運動」のディレンマ/第七節 世論の方向転換/第八節 国際的孤立への恐怖/第九節 グローバル化とナショナリズム |
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第十一章 日韓関係における「歴史の再発見」 |
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第一節 「過去」と「現在」/第二節 韓国における歴史観の変化-「光復節」を中心に/第三節 メディアに見る歴史観の変化-朝日新聞における言説を手がかりに/第四節 「歴史の再発見」とグローバル化-日韓関係に関わる言説の変化/第五節 量的分析と質的分析を整合する |
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終章 グローバル化のなかの隣国関係-日韓関係を中心に |
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第一節 韓流と竹島問題/第二節 グローバル化と東アジアの国際関係/第三節 政治的信頼の低下とポピュリズム/第四節 ナショナリズムの仮想敵探し/第五節 今日の課題 |