書誌種別 |
図書 |
タイトル |
ハイデガーにおける循環と転回 |
サブタイトル |
他なるものの声 |
タイトルヨミ |
ハイデガー ニ オケル ジュンカン ト テンカイ |
サブタイトルヨミ |
タ ナル モノ ノ コエ |
人名 |
後藤 嘉也/著
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人名ヨミ |
ゴトウ ヨシヤ |
出版者・発行者 |
東北大学出版会
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出版者・発行者等ヨミ |
トウホク ダイガク シュッパンカイ |
出版地・発行地 |
仙台 |
出版・発行年月 |
2008.2 |
ページ数または枚数・巻数 |
12,345,11p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-86163-066-8 |
ISBN |
4-86163-066-8 |
分類記号 |
134.96
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件名 |
Heidegger Martin
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件名 |
ハイデッガー マルティン
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内容紹介 |
ハイデガーは、存在するものからそれが存在することへと関心を転じ、「ある」とはどういうことかを問うた。ハイデガーの思考に循環と転回という視点から接近し、そこから他なるものの声への呼応を浮き彫りにする。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009811052938 |
目次 |
序論 |
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一 語る、問う、答える/二 合致する、対話する/三 循環、転回/四 以下の論述の歩み |
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第一章 循環-初期フライブルク時代を中心に- |
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一 「存在と時間」における循環/二 リッカートとフッサール/三 周囲世界体験と循環/四 生の現象学/五 体系と歴史/六 生と存在/七 近さと遠さ-循環と転回 |
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第二章 原始キリスト教とギリシャ哲学-宗教現象学における固有なものと固有ではないもの- |
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一 超越論的現象学と宗教現象学/二 キリスト教神学と西洋哲学との解体/三 原始キリスト教とギリシャ哲学の交錯/四 客観史的なものと遂行史的なもの/五 神学の不可能性と原理的無神論/六 キリスト教的生の形式化/七 異他なるものの浸透 |
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第三章 生の存在論としての<存在と時聞>-マールブルク時代の古代哲学解釈- |
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一 生と哲学-プラトンの<存在と時間>/二 生の存在論-アリストテレスの<存在と時間>/三 制作・観想・行為-アリストテレスと『存在と時間』/四 存在論的創造-循環の非対称性 |
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第四章 循環から転回へ-『哲学への寄与』を中心に- |
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一 エアアイグニスについて/によって/二 エアアイグニスにおける転回/三 循環から転回へ/四 転回から循環へ/五 自らに固有なものへの意志 |
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第五章 制約された主体性-二つのデカルト像- |
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一 デカルト哲学と伝統/二 伝統的存在論の継承-第一のデカルト解釈/三 世界を表象し征服する主体性-第二のデカルト解釈/四 対話としての歴史的省察/五 現前しない他なるものへの感受性 |
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第六章 非現前の現前あるいは存在することの彼方-レヴィナスとの対話- |
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一 存在することの彼方/二 非現前の現前/三 顔の彼方/四 沈黙の響き |
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第七章 他なるものの存在の倫理-存在しようとするコナトゥス(努力・衝迫)をめぐって- |
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一 存在しようとするコナトゥスまたは恒常的現前性/二 他なるものの存在の倫理/三 存在(者)-神-学の外部/四 準超越論的制約としての存在しようとするコナトゥス/五 他なるものを存在させるために |
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第八章 循環とその外部 |
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一 現前の構図と循環/二 循環とエコノミー/三 循環とその外部/四 循環とその外部との往還-関係なき関係 |
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第九章 相互理解とは別な仕方で-ハイデガーとガーダマーの解釈学- |
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一 解釈学的循環-あらかじめ失われた自己へ/二 解釈学の存在論的転換-存在するものが存在することへ/三 循環と転回-自他の非対称性へ/四 瞬間と適用-いまここで真の共同性へ/五 相互理解という奇蹟?-肯定弁証法とは別の仕方へ |
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第十章 所有すること、存在すること-自らに固有なものをめぐって- |
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一 所有・疎外・再所有/二 世界の所有、自己の所有/三 浦島太郎の帰郷/四 所有モデルの限界/五 自己決定の形而上学/六 派生したものとしての根源/七 所有することから存在することへ/八 異邦人をありのままのものであらしめる |
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第十一章 他なるものの声-ハイデガーの転回とアドルノの否定弁証法- |
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一 自然支配と自然服従の同一性/二 純粋な現在という偶像/三 他の優位-存在することと人間の転回あるいは主体と客体の否定弁証法/四 他なるものの声 |