書誌種別 |
図書 |
タイトル |
ナショナル・アイデンティティとジェンダー |
サブタイトル |
漱石・文学・近代 |
タイトルヨミ |
ナショナル アイデンティティ ト ジェンダー |
サブタイトルヨミ |
ソウセキ ブンガク キンダイ |
人名 |
朴 裕河/著
|
人名ヨミ |
ボク ユウカ |
出版者・発行者 |
クレイン
|
出版者・発行者等ヨミ |
クレイン |
出版地・発行地 |
武蔵野 |
出版・発行年月 |
2007.7 |
ページ数または枚数・巻数 |
452p |
大きさ |
20cm |
価格 |
¥3000 |
ISBN |
978-4-906681-27-3 |
ISBN |
4-906681-27-3 |
分類記号 |
910.26
|
件名 |
日本文学-歴史-近代
/
朝鮮人(日本在留)
|
件名 |
夏目 漱石
|
件名 |
ナツメ ソウセキ
|
内容紹介 |
「漱石」への透徹した批判と、柳宗悦の植民地認識、「親日文学」「在日文学」「アパッチ小説」の解読をとおして、ナショナル・アイデンティティの強者主義と男性原理を明らかにする、「近代」への先鋭な考察。 |
著者紹介 |
1957年ソウル生まれ。早稲田大学文学研究科日本文学専攻修士・博士課程修了。早稲田大学学術博士学位取得。世宗大学人文科学大学副教授。著書に「反日ナショナリズムを超えて」など。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009810991852 |
目次 |
序章 モダニティとしてのナショナル・アイデンティティ |
|
一 ナショナル・アイデンティティと文学/二 「ハイブリディティ」の時代/三 「漱石」という問題系 |
|
第1章 漱石の文明観 |
|
一 発展至上主義的近代主義/二 擬似植民地的恐怖/三 「誇り」への欲望/四 オリエンタリズムとナショナリズムの共謀/五 「欠如」としての西洋 |
|
第2章 漱石的個人主義 |
|
一 近代的強者主義/二 ナショナルな「自己本位」/三 国家主義容認と不平等の思想/四 西洋の自由・東洋の秩序/五 秩序とナショナリティ/六 国民化する個人/七 「則天去私」の秩序 |
|
第3章 二つの「田舎」 |
|
一 「反西洋」の言説/二 「田舎」の発見/三 文明批判の矛盾/四 差別される「田舎」/五 野蛮と強者主義/六 「国民」の条件 |
|
第4章 漱石と帝国主義 |
|
一 続く漱石神語/二 模倣する言説/三 帝国主義と<開拓>/四 風景としてのアジア/五 戦争観とナショナリズム |
|
第5章 個人主義の行方 |
|
一 代助とジェンダー/二 共同体の言葉・<個>の誕生/三 懐疑の行方/四 「近代家族」の失敗/五 秩序志向と断罪 |
|
第6章 女の不貞と国家 |
|
一 「女」という他者/二 教育と支配/三 「士人」の交わり/四 「塵労」と沼波武夫著『始めて確信し得たる全実在』 |
|
第7章 個人主義の破綻 |
|
一 「現代」批判としての「明治」/二 「男性」共同体の「精神」/三 私/四 反生命主義・反西洋主義/五 さまざまな言説/六 「文豪」誕生 |
|
第8章 「国家」の言葉 |
|
一 エリスの条件/二 「趣味」と教育/三 男の仕事・女の愛/四 「故郷」という呪縛/五 「国医」鷗外 |
|
第9章 明治言説の犠牲者たち |
|
一 「秩序」としての日本/二 悲しい「親日」文学/三 「個」の放棄・「公」の浸透/四 忠孝観の転倒/五 植民地の欲望とジェンダー/六 『わだつみのこえ』の戦争と死(=詩)の思想 |
|
第10章 共諜する表象1-柳宗悦と解放後韓国の自己構築 |
|
一 「愛」の主体と植民地/二 <欠如>の記号/三 「芸術」の政治学/四 「誇り」と支配/五 他者の像 |
|
第11章 共謀する表象2-「在日文学」をめぐる期待と応答 |
|
一 「在日」朝鮮人の可視化と記憶の再編/二 李恢成に見る「在日文学」の居場所/三 小説とジェンダー/四 「民族」の娘 |
|
第12章 共諜する表象3-開高健・小松左京・梁石日の「アパッチ」小説をめぐって |
|
一 「アパッチ族」と在日朝鮮人/二 忘却と断絶/三 記憶と恐怖/四 共謀する表象 |
|
第13章 暴力としてのナショナル・アイデンティティ |
|
一 ナショナル・アイデンティティの強制/二 沈黙/三 「在日」という場所/四 「生きられる」条件/五 「朝鮮人」作家・金鶴泳 |
|
終章 近代を超えて |
|
一 漱石テキストにおける恐怖の近代性/二 「国民作家」の条件/三 江藤淳と現代日本/四 近代国民国家の矛盾/五 アイデンティティ・ポリティックスを超えて |