書誌種別 |
図書 |
タイトル |
プロテスタント教理史 |
タイトルヨミ |
プロテスタント キョウリシ |
人名 |
渡辺 信夫/著
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人名ヨミ |
ワタナベ ノブオ |
出版者・発行者 |
キリスト新聞社
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出版者・発行者等ヨミ |
キリスト シンブンシャ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2006.6 |
ページ数または枚数・巻数 |
532,19p |
大きさ |
20cm |
価格 |
¥4600 |
ISBN |
4-87395-456-8 |
分類記号 |
198.31
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件名 |
プロテスタント
/
キリスト教-教義-歴史
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内容紹介 |
宗教改革までの教理史をすでに学んだ人を対象に、これまで教理史としてほとんど取り上げられることのなかった、宗教改革から現代に至るまでのプロテスタント教会の教理の歴史について講義形式で解説する。 |
著者紹介 |
1923年大阪府生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。日本キリスト教会東京告白教会牧師。著書に「アブラハムの神」「カルヴァンの教会論」「古代教会の信仰告白」ほか多数。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009810865852 |
目次 |
第1講 序説 |
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一 本講義が扱う範囲/二 教理史研究の目的は何か/三 教理に関する基本的認識/四 宗教改革以後の教理史の時代区分/五 教理史学習の方法/六 教理史研究の立場/七 教理史を学ぶに際しての注意 |
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第2講 宗教改革 |
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一 宗教改革の意義/二 宗教改革への道/三 改革の試みと挫折/四 ルターの初期の苦闘 |
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第3講 ルターとその同調者による新しい神学の形成 |
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一 論争の経過/二 ルターにおける信仰義認の教理の発展/三 真の権威は何か/四 教会理解の変革/五 ルターの同調者の間における信仰義認の教理 |
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第4講 ラディカリズムの離反と教会形成の意識 |
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一 急進的宗教改革(ラディカル・リフォーメーション)の概観/二 ルターおよびツヴィングリの被害者意識/三 ルターにおける領主の権力重視への方向転換/四 「信仰義認」の立場と「キリスト者の完全」の相克、および急進派との対決を通じて明らかになってきた諸問題/五 教会と国家の法的位置づけ |
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第5講 ルター派とツヴィングリ派との聖餐論における決裂 |
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一 ツヴィングリの宗教改革とルターのそれとの相違/二 ツヴィングリの宗教改革の展開/三 聖餐論における分裂の過程/四 マールブルクにおける決裂/五 爾後の経過 |
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第6講 「アウクスブルク信仰告白」の成立 |
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一 信仰告白の必要性の自覚の高まり/二 信仰告白制定準備の過程/三 メランヒトンの信仰告白作成作業/四 「アウクスブルク信仰告白」に対する国家での反応とカトリックからの反論/五 信仰告白の確定と改訂/六 同じ国会に提出された他の二つの信仰告白 |
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第7講 「アウクスブルク信仰告白」の内容 |
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一 基本構造/二 古代教会の教理の継承/三 ルター派宗教改革固有の教理/四 分裂ある事柄についての条項。濫用された悪習の是正 |
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第8講 ルター派教会における正統主義の成立 |
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一 一般的状況/二 トリエント会議/三 インテリムの強制/四 ドイツにおける改革派の浸透/五 諸論争/六 「和協信条」へ向けての努力/七 「和協信条」の内容構成と論理形式 |
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第9講 人文主義の宗教改革 |
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一 ルネッサンス・ヒューマニズムとキリスト教/二 エラスムスとビュデ/三 ルフェーヴル・デタープルとフランスにおける前宗教改革(プレレフォルム)/四 ギヨーム・ファレル |
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第10講 カルヴァンの教理形成過程 |
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一 フランス人文主義による準備とそこからの離反/二 ルターの影響とそれへの反発/三 スイス宗教改革の影響/四 カルヴァンの学問はどのように形成されたか/五 教理形成/六 教会形成の経験 |
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第11講 カルヴァンの同時代人 |
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一 総論/二 ブーツァー、カピトとシュトラスブルク宗教改革/三 エコランパディウス、ミコニウスとバーゼル宗教改革/四 ブリンガーとチューリッヒ宗教改革/五 ベルンの宗教改革/六 ピエール・ヴィレとの交流/七 ノックスと「スコットランド信仰告白」/八 ア・ラスコと東フリースランドおよびロンドンの亡命者教会 |
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第12講 カルヴァンの『キリスト教綱要』 |
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一 『キリスト教綱要』の性格/二 神認識と自己認識/三 創造主なる神/四 三一論/五 仲保者キリスト/六 キリストとの交わり/七 義認と再生/八 信仰と悔い改め/九 永遠の選び、二重予定/一〇 真の教会と偽りの教会/一一 教会と国家 |
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第13講 カルヴァンの後継者たち |
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一 総論/二 ド・ベーズとその指導するジュネーヴ教会およびフランス改革派教会/三 ジョン・ノックスとスコットランド教会/四 ウルジヌス、オレヴィアヌスと「ハイデルベルク信仰問答」。そのオランダへの影響/五 ドイツにおける改革派神学の影響/六 ギヨーム・ド・ブレーと「ベルギー信仰告白」 |
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第14講 予定論論争の進展 |
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一 カルヴィニズムにおける予定論の位置/二 アルミニウスの疑問と「レモンストランティア」の発表/三 予定論論争とその周辺/四 ドルトレヒト会議とその規定/五 オランダにおける正統主義的予定論/六 スイス一致信条/七 イギリスにおける予定論と制限的贖罪論論争/八 ウェストミンスター会議とその文書 |
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第15講 契約神学 |
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一 契約思想の二つの流れ/二 予定論との関係/三 ウルジヌスの契約観/四 オレヴィアヌスによる発展/五 コッツェユスの契約図式/六 「ウェストミンスター信仰規準」における契約神学 |
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第16講 改革派の正統主義 |
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一 概観/二 正統主義の性格/三 回心と信仰/四 正統主義と福音伝道/五 デカルト方法論/六 正統主義時代の教会と国家 |
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第17講 敬虔主義 |
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一 敬虔主義の一般的説明/二 敬虔主義の起源/三 ドイツ・ルター派の敬虔主義/四 イギリスのメソジスト主義/五 敬虔主義の神学/六 敬虔主義の実践 |
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第18講 啓蒙思想によるキリスト教教理の変質 |
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一 概観/二 啓蒙主義の歴史的生成/三 理神論/四 ドイツの啓蒙主義神学/五 フランスにおける啓蒙思想/六 シュライアーマッヒャーの神学/七 啓蒙主義の神学的影響と今日の問題 |
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第19講 覚醒運動の神学 |
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一 覚醒運動とは何か/二 覚醒の神学/三 キリスト教の社会的活動、内国伝道/四 外国伝道/五 自由教会の設立、教会と国家の分離/六 エヴァンジェリカル・アライアンス/七 覚醒運動と終末論 |
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第20講 バルト神学の周辺 |
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一 バルト出現の時代状況/二 初期における実存主義の影響/三 宗教改革の復権/四 ドイツ教会闘争/五 教会教義学/六 戦後の影響の拡大/七 バルトは何を残したか |
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第21講 エキュメニズムの時代 |
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一 エキュメニズムの源流/二 プロテスタントの再一致運動/三 カトリックの再一致運動/四 東方教会におけるエキュメニカルな志向/五 WCCの成立/六 エキュメニカル運動の限界と問題性/七 ロシアのキリスト教のソビエトに対する勝利 |
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第22講 現代における諸問題 |
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一 WCC派と福音派の分裂/二 カリスマ運動とペンテコステ派/三 ファンダメンタリズム/四 宗教多元主義 |