書誌種別 |
図書 |
タイトル |
ユトレヒト詩篇挿絵研究 |
サブタイトル |
言葉の織りなしたイメージをめぐって |
タイトルヨミ |
ユトレヒト シヘン サシエ ケンキュウ |
サブタイトルヨミ |
コトバ ノ オリナシタ イメージ オ メグッテ |
人名 |
鼓 みどり/著
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人名ヨミ |
ツズミ ミドリ |
出版者・発行者 |
中央公論美術出版
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出版者・発行者等ヨミ |
チュウオウ コウロン ビジュツ シュッパン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2006.2 |
ページ数または枚数・巻数 |
540p |
大きさ |
31cm |
価格 |
¥40000 |
ISBN |
4-8055-0518-4 |
注記 |
文献:p471〜524 |
分類記号 |
723.04
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件名 |
絵画-歴史
/
キリスト教美術
/
聖書-旧約
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内容紹介 |
9世紀初頭の「ユトレヒト詩篇」挿絵を中心に据え、章句をイメージに変換する試みが様々な状況に応じて実現されてきた意味と、それぞれのモティーフの位置関係の意味を課題として取り上げ、発想の原点を探る。 |
著者紹介 |
1957年名古屋市生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。富山大学人間発達科学部助教授。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009810841556 |
目次 |
序 『ユトレヒト詩篇』挿絵研究の成果と課題 |
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第1節 詩篇挿絵について/第2節 挿絵の解読/第3節 時代背景、来歴、記述/第4節 問題提起 |
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第1章 『ユトレヒト詩篇』挿絵における言葉の絵画化 |
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第1節 語句の絵画化/第2節 文脈の絵画化/第3節 連想を介在させた絵画化/第4節 定式に依存する絵画化 |
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第2章 比喩の絵画化と擬人像の役割をめぐって |
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第1節 比喩の絵画化/第2節 擬人像の役割 |
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第3章 『シュトゥットガルト詩篇』挿絵のリテラリスム |
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第1節 絵画化のモード/第2節 擬人像あるいは象徴的人物表現/第3節 比喩テクストと挿絵 |
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第4章 『ハーレー603番詩篇』後半部におけるアングロ・サクソンの創造性 |
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第1節 リテラリスムの変容/第2節 魂の表現/第3節 画面構成の特質 |
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第5章 『セント・オールバンス詩篇』の物語イニシャルについて |
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第1節 絵画化のモード/第2節 直喩の絵画化/第3節 隠喩の絵画化/第4節 換喩の絵画化/第5節 指さす仕草と比喩の絵画化 |
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第6章 テクスチュアルな詩篇挿絵のイメージ変換について |
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第1節 見出し挿絵/第2節 欄内挿絵/第3節 余白挿絵/第4節 物語イニシャル/第5節 言葉からイメージへの変換 詩篇挿絵が担ったもの/まとめ 『ユトレヒト詩篇』における「リテラリスム」の相貌 |
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第7章 『ユトレヒト詩篇』挿絵を構築する原理 |
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第1節 モティーフ相互の連繫/第2節 城壁の役割/第3節 繫ぐ要素と区切る要素:雲、水、土坡のはたらき/第4節 画面全体の意味と構造/第5節 画面を構築するもの |
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第8章 発想の源泉としての古代絵画 |
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第1節 「オデュッセイア風景画」と古代の説話的風景表現/第2節 『ウェルギリウス・ヴァティカヌス』挿絵の構造/第3節 『トゥール(アッシュバーナム)のモーセ五書』挿絵の主題呈示/第4節 遠ざかるドラマ/まとめ 挿絵構造の精緻 |
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第9章 『ユトレヒト詩篇』のカンティクム挿絵におけるキリスト論図像について |
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第1節 カンティクム挿絵の系譜/第2節 カンティクム挿絵に現れたキリスト論図像/第3節 キリスト伝図像サイクル形成の場としてのカンティクム挿絵 |
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第10章 カロリング朝美術における『ユトレヒト詩篇』挿絵の波紋 |
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第1節 『ユトレヒト詩篇』挿絵のインパクト/第2節 リテラリスムと機知/第3節 『サン・パオロの聖書』扉絵の画面構造について/まとめ 『ユトレヒト詩篇』が中世美術にもたらしたもの |