書誌種別 |
図書 |
タイトル |
万葉集の表記・成立・文学 |
タイトルヨミ |
マンヨウシュウ ノ ヒョウキ セイリツ ブンガク |
人名 |
中村 昭/著
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人名ヨミ |
ナカムラ アキラ |
出版者・発行者 |
おうふう
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出版者・発行者等ヨミ |
オウフウ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2005.6 |
ページ数または枚数・巻数 |
2,699p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥28000 |
ISBN |
4-273-03372-0 |
注記 |
布装 |
分類記号 |
911.12
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件名 |
万葉集
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内容紹介 |
「万葉集巻十七・雪の肆宴歌考」「万葉集巻十九紀飯麻呂家宴歌の筆録について」「藤原仲麻呂の改姓令と末四巻の成立期」等、万葉集の表記や成立、文学に関することを論じる。 |
著者紹介 |
1929年生まれ。成城大学大学院文学研究科国語国文学専攻博士課程単位取得退学。元九州東海大学教授。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009810758803 |
目次 |
万葉集巻十七・雪の肆宴歌考 |
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一 序/二 雪の肆宴歌についての諸説/三 即時メモについての私見/四 後時整理の時期について/五 肆宴歌一般の排列について/六 序列決定の基準/七 雪の肆宴歌の排列について |
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万葉集巻十九「大和国守」の表記について |
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一 序/二 大和国の表記について/三 畿内ヤマトの表記の変遷/四 大倭国(a)の表記について/五 大養徳国の表記について/六 大倭国(b)の表記について/七 大和国の表記について/八 天平宝字元年以前の大和の表記例/九 ヤマトの表記についての結論/十 後人による誤写の可能性/十一 家持以外の編者による書き改め/十二 家持自身による書き改め/十三 巻十九編纂時期との関連/十四 誤写の場合の編纂時期との関連 |
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万葉集巻十九紀飯麻呂家宴歌の筆録について |
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藤原仲麻呂の改姓令と末四巻の成立期 |
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一 序/二 仲麻呂の改姓令/三 万葉集における関連諸姓/四 藤原部について/五 首・史について/六 君について/七 伊美吉について/八 改姓令図/九 巻別の整理/十 末四巻編纂との関連/十一 伊美吉の表記からの考察/十二 藤原部・史・君の表記からの考察 |
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上代における「加」と「可」の表記について |
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一 最古資料期の「カ」の表記/二 推古朝遺文の「加」の表記/三 藤原宮出土木簡/四 正倉院文書/五 古事記/六 日本書紀/七 風土記/八 以上のまとめ/九 万葉集における「加」と「可」の表記/十 非略体歌と人麻呂作歌の「カ」 |
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万葉集の数仮名 |
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一 序/二 数仮名の定義と種類/三 数仮名表記圏と非数仮名表記圏/四 表音表記巻の数仮名プロパー 準数仮名/五 数仮名についてのコメント/六 表意表記巻の数仮名/七 巻三、四、八の書き改めについて/八 数仮名使用率の変遷 |
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万葉集巻十九表記の位相 |
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一 万葉集の表記/二 表音率について/三 巻十九の数仮名/四 仮名使用頻度の視点から/五 巻十九の音仮名使用について/六 シの仮名表記について/七 漢文表記と巻十九/八 結 |
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万葉集の変体漢文表記について |
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一 序/二 訓字主体表記の倒置率/三 万葉集の主要倒置詰/四 万葉集に再読文字は存在したか |
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上代における「サ」の仮名表記について |
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一 序/二 防人歌における「サ」の仮名表記/三 防人歌にはなぜ古い仮名が多いか/四 「古い仮名と新しい仮名」説に対する批判について/五 なぜ特定の仮名が古く使われたか/六 金石文のサの仮名表記/七 推古期遺文/八 観音菩薩立像銘/九 山名村碑/十 藤原宮木簡/十一 大宝戸籍/十二 元明天皇慶雲四年七月詔/十三 古事記/十四 土左国の表記について/十五 日本書紀歌謡/十六 日本書紀本文/十七 万葉集/十八 巻五のサの表記と防人歌の表記/十九 巻七について/二十 巻十・十一・十二について/二十一 巻十三について/二十二 巻十四について |
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万葉集における「反歌」の表記について |
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一 序/二 「反歌」のタイトル表記について/三 巻四の「反歌」の表記/四 巻六の「反歌」の表記について/五 横山英氏の所説について/六 福麻呂集等は後補か/七 巻六の編纂方針に関する私見/八 巻六の成立期について/九 巻八の成立期/十 巻九・巻十三について/十一 末四巻について/十二 末四巻の書き改めについて/十三 改元年号の溯及について/十四 結 |
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万葉集におけるズの表記について |
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一 序/二 古事記におけるズ/三 今昔物語集のズ/四 ズの非倒置表記の意味するもの/五 万葉集における各巻別用例数についてのコメント/六 巻八のズの表記/七 巻六の表記年代の推測/八 シラニと二重表記 |
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万葉集巻十九表記の特質 |
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一 序/二 表音表記の諸形式/三 表音主体表記と融合表記の相違/四 表音主体表記中の訓仮名について/五 融合表記中の訓仮名について/六 倒置表記について/七 二音節音仮名について/八 香は音か訓か/九 表音率からみた巻十九A/十 数仮名と融合表記/十一 結 |
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万葉集巻二十防人歌の表記者について |
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一 序/二 部領使の官職について/三 万葉集全巻及び防人歌内の仮名の分布/四 以上の数値に関する私見/五 国別の特徴/六 防人歌の表記タイプからの考察/七 音訓混用表記について/八 仮名の新古について/九 結 |
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万葉集巻十九融合表記の特質 |
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一 序/二 融合表記と訓字主体表記の相違/三 音仮名率からの考察/四 二音節音仮名からの考察/五 ケリの表記からの考察/六 巻十九Aの二音節訓仮名/七 ツツの表記からの考察/八 カモ・ガモの表記からの考察/九 ツルの表記からの考察/十 トモ・ド・ドモの表記からの考察 |
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上代におけるシの仮名表記について |
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一 序/二 稲荷山古墳出土鉄剣銘/三 隅田八幡宮鏡銘/四 推古期遺文/五 推古期遺文以降の金石文等/六 藤原宮跡出土木簡/七 大宝戸籍/八 古事記/九 日本書紀/十 万葉集/十一 之の使用率について/十二 数仮名の四について/十三 思の仮名表記について/十四 斯の仮名表記について/十五 志の仮名表記について/十六 為の仮名表記について/十七 結 |
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万葉集におけるテ・シテの表記について |
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一 序/二 テ・シテの用例数からの考察/三 而のパーセンテージについて/四 手の仮名の登場/五 万葉集におけるテ・デの表記/六 表音主体表記のテ・デの表記/七 略体歌・非略体歌・作歌における助辞テ・シテの省略について/八 非略体歌と巻十一の省略率/九 テ・シテ以外の表記の省略率/十 数仮名の使用率からの考察/十一 結 |
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万葉集の三表記におけるノの表記について |
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一 序/二 訓字主体表記巻・融合表記巻におけるノの表記について/三 表音表記巻における助詞ノの表記/四 之の使用率順位表から/五 乃の使用率順位表から/六 能の使用率順位表から/七 三表記におけるノの表記の比較/八 古日歌におけるノの表記について |
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万葉集におけるモの仮名表記について |
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一 序/二 万葉集におけるモの仮名表記の概観/三 訓字主体表記におけるモの音仮名表記の内訳/四 融合表記におけるモの音仮名表記/五 訓字主体表記におけるモの訓仮名/六 表音主体表記の仮名/七 表5に対するコメント/八 毛・母の使用数について |
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万葉集巻十九融合表記の特質(2) |
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一 序/ニ モの表記からの考察/三 ノの表記からの考察/四 ハ・バの表記からの考察/五 ズの表記からの考察/六 助詞ヲの表記の考察から/七 テ・デの表記についての考察から/八 結 |
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万葉集における助詞ヲ・モノヲの表記について |
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一 序/二 訓字表記、融合表記における助詞ヲの全体像/三 漢文表記について/四 矣の表記について/五 略体歌の矣/六 【リ】の表記について/七 焉の表記について/八 之の表記について/九 ヲの省略率について/十 モノヲの表記について/十一 結 |
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万葉集末四巻は書き改められたか |
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一 序/二 書き改めがなかったと考える根拠/三 補説改元年号の元旦溯及について/四 藤原仲麻呂の改姓令と末四巻の書き改め/五 平安朝以降の書き改めについて/六 表音表記中の漢文表記について/七 者が家持の表記である根拠/八 校本万葉集による検討/九 結 |
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人麻呂作歌の表記への新視点 |
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一 序/二 基礎的数値の算定/三 倒置率からの考察/四 短歌の字数からの考察 |
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人麻呂非略体歌は特殊な表記か |
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一 序/二 短歌の字数・歌数グラフからの考察/三 和文表記率からの考察/四 音仮名表記率からの考察/五 モデル歌からの考察/六 助辞の省略数からの考察/七 結 |
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万葉集巻十表記の位相 |
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一 巻十の成立期について/二 巻十・秋の歌の表記/三 巻八・巻四に同様な現象は存在するか/四 七夕歌から萩の歌へ/五 全万葉集における七夕歌と萩の歌/六 全万葉集の萩の歌への転換時点 |
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万葉集訓字表記諸巻の成立期について |
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一 序/二 新谷秀夫氏の所見に対する疑問/三 表1・2、グラフ1・2からの疑問/四 表2についてのコメント/五 訓字表記・融合表記の音仮名率/六 表9についてのコメント/七 巻十六Aの音仮名率/八 音仮名の集中について/九 上限としての巻四の数値の検討/十 巻六の表記からの検討/十一 訓字表記諸巻の成立期/十二 「万葉集編纂し直し論」への疑問/十三 大学には中国人の音博士がいた/十四 勅撰集の万葉歌収載について/十五 巻十四の「上」について/十六 巻十五の成立について |
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境界領域の思想と万葉歌 |
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一 境界領域の思想/二 境界領域としての山と坂/三 交通妨害の神/四 トン族の交通妨害とその儀礼/五 境界領域通過の儀礼/六 荒ぶる神と霊ぢはふ神/七 み山もさやにさやげども |
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万葉逃げ水抄 |
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斉明天皇の筑紫西下と万葉歌 |
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一 斉明天皇の筑紫西下の背景/二 大伯皇女の誕生/三 熟田津寄港/四 赤人の熟田津の歌をめぐって/五 朝倉の橘の広庭 |
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大伴旅人と吉田宜 |
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一 吉田氏の出自/二 宜の経歴/三 吉田氏の出自をめぐる二、三の問題/四 宜の漢詩/五 宜の書簡と歌 |
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万葉逃げ水抄(2) |
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市の古代 |
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一 触れるということ/二 物の交換と魂の浄化/三 市の多様性 |
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記紀歌謡と東歌の相聞 |
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一 序/二 無文字社会の人々の作歌能力/三 民謡と地域共同体/四 短歌形式の民謡は存在したか/五 相聞歌の発生/六 民謡における地名と景物/七 東歌の相聞歌と地名率/八 結 |
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島崎藤村「高楼」(惜別の歌)と中国詩 |
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一 藤村と万葉・杜甫/二 はるあきに思ひ乱れて/三 臨高台、高楼別離の詩 |
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土井晩翠「荒城の月」を溯る |
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一 『荒城の月』誕生の経緯とテーマ/二 兵どもが夢の跡/三 鳴き行く雁の数見せて/四 近江荒都歌との重なり |